TRICK OR TREAT

「将臣くんTRECK OR TREAT」

学校が休みでベッドの上でだらだらと寝ている俺の部屋に望美は大声で入ってきた。

 

しかも猫耳つきコスプレで。どうやら黒猫がモチーフのようだ。

 

「お前どうしたんだそのコスプレ」

俺は上半身をとりあえず起こした。

「今日はハロウィンだから着て見たの。かわいいでしょ」

望美はくるりと回ってみせた。衣裳についている鈴がなり、服にはちゃんと黒猫の尻尾までついている。

つーかミニスカートで回ると見えるぞとかわざわざその格好で家が隣とはいえ俺の家まで来たのかというツッコミは一応おいといた。

望美が俺のベッドの横に腰掛けると、持っていた蝙蝠の形をしたポシェットの中から包みに入ったお菓子をだした。

ハロウィンらしく、カボチャのタルトのようだ。

「譲くんからさっき貰ったの」

準備のよい譲のことだから、望美が来ることをみこして作っておいたのだろう。

「ふ〜ん・・」

俺は眠そうに欠伸をすると望美はニコニコとしながら俺に手を差し出してきた。

「TRECK OR TREAT」

 「ああ、わかったよ・・」

恐らくこいつはお菓子をやらなきゃ拗ねるんだろうな。

俺はベッドから立ち上がり昨日買ってチョコレートを冷蔵庫から出し望美に差し出した。

「ん」

「ありがとう」

望美はうれしそうに早速チョコレートを取り出し一つ口に入れた。

「おいしい」

 うれしそうに食べている望美はかわいいと思うが・・俺はあることを思いつきニヤリと微笑んだ。

「TRICK OR TREAT」

「え」

望美はぽかんとした顔をしている。さてはこいつ、自分が貰うことしか考えてなかったな。

「え〜と今何も持ってないんだけど・・」

あせって自分のバックなどを見ているがどうやら無いようである。

「ふ〜ん・・じゃあTRICKの方でOKってことだな」

「え〜!」

俺は望美をベッドに押し倒すとそのまま、TRICKを望美に行った。

 

 

 

「まぁ、こんなハロウィンもよくね?」

「よくない!」

 

 

 

後書

ハロウィンということで書きましたが・・・甘さ出せたでしょうか・・(汗)ていうかすみません。

ハロウィンいいですね。私は友人たちからお菓子もらったりしてました。カボチャのお菓子とか好きです。

あとハロウィンの衣裳とか見るのも好きです。今回望美には猫の衣裳きてもらいました。

将臣にも着てもらおうと思ったけど、なんかストーリー上着せられなかったです(残念)

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